Could you 〜とWould you 〜、丁寧なのはどっち?

話し相手やTPOに合わせて表現の丁寧さを変える。これは日本語・英語を問わず、コミュニケーションをする上でとても大切なことですね。

ところが、英語の丁寧表現は、実は日本人が最も苦手とする分野の一つです。

今回は、誤解されることの多い Could you と Would you について取り上げます。

1. 日本語は「文末」、英語は「文頭」で丁寧さを表す

例えば、同じ部屋にいる家族に窓を開けてもらいたい場合、

「窓を開けて」

「窓を開けてくれる?」

「悪いんだけど、窓を開けてもらってもいい?」

などと少しずつ言い方を変えることができますね。日本語の場合は、特に文末の言い回しを変えることで丁寧さを表します。上記の例では、「〜して」→「〜してくれる?」→「〜してもらってもいい?」と下にいくにつれて、丁寧で控えめなお願いになっていますね。

それに対して、英語では出だしの部分で丁寧さを表します。

例えば、Open the window.(窓を開けて)と命令文で表現すると、相手が応じることを前提にした一方的な指示・お願いになりますが、それを疑問文の形で Can you open the window?(窓をあけてくれる?) と切り出すことで、だいぶ丁寧な言い方になります。

2. Can you 〜よりも Could you〜の方が丁寧

Canを過去形のCouldに変えるともっと丁寧になる、と学校の授業で習ったのを覚えていますか?

これはその通りで、過去形にすることで、自分のいまの要求から少し “離れた” 言い回しになり、控え目に感じられます。(最近、日本でも店員の接客で「○○でよろしかったでしょうか?」と過去形で言うことが増えてきましたね。「○○でよろしでしょうか?」に比べると、より間接的な響きがあります)

使い分け方としては、Can you 〜?は、友人や家族、同僚同士のくだけた会話で何かをお願いするときに使います。でも、同じ相手でも少し迷惑がかかりそうな場面では、Could you 〜 (please)? と表現します。

先の窓を開ける例で言うと、例えば、相手が何か別のことに取り組んでいて中断させるような場合や、少し離れた位置にいて移動する手間がかかる場合などは、Could you open the window, please?と配慮を示した形でお願いしましょう。

3. 一番丁寧なのはWould you 〜?!

さて、このCould you 〜よりもさらに丁寧なのがWould you〜。そう習った人も多いと思います。

でも、これについては、僕は大きな疑問があります

論より証拠、Would youがよく使われる場面をいくつか見てみましょう。

Would you be quiet? 「ちょっと静かにしてくれない?」

Would you stop that?「それやめてくれない?」

Would you listen to me? 「話聞いてよ!」

 いずれの文も、共通したニュアンスがありませんか?

はい、相手にちょっとイラついていて、やや命令口調ですね。

4.「Would you 〜が一番丁寧」はウソだった!

このように、Would you〜は丁寧な疑問文の形を取りながらも、ニュアンスとしては、控え目なお願いというよりは「一方的な指示」に近いのです。

wouldはwillの過去形ですが、willは「意志」を表す助動詞です。

ですので、Will [Would] you 〜?は、相手にそういう意志があるかをダイレクトに聞いている(または、そうしてほしいという意志をぶつけている)感じなのです。形式こそは丁寧な疑問文ですが、応じてくれることを前提にしたようなお願いなのです。

それに対して、can [could] は「できるかどうか」を尋ねていますね。より相手の意向や都合に配慮しており、Yes.かNo.かの判断を相手に委ねています。それで結果的に丁寧なお願いになるのです。

例えば、カフェでパンを温めてほしい場合、Could you〜とWould you〜で言った場合を比較すると、

Could you heat up the bread, please? → パンを温めていただけますか?

Would you heat up the bread, please? → パンを温めてほしいのですが。/ パンを温めてちょうだい。

そんなニュアンスの違いがあります。決して Would you 〜が失礼という訳ではないですが、Could you 〜に比べると、明らかに直接的で指示っぽい言い方です。この点をしっかり覚えておきましょう。

5. 丁寧さの度合いを整理しましょう

命令文、Can you 〜、Will you 〜、Could you 〜など色々な依頼表現がありますが、これまでの内容を踏まえて、丁寧さのレベルを順番に並べたのが以下です。下にいくつれて丁寧になります。

1. 命令文

Open the window.

2. Will you 〜?

Will you open the window?

3. Would you 〜? *過去形のためより丁寧

Would you open the window?

4. Can you 〜?

Can you open the window?

5. Could you 〜? *過去形のためより丁寧

Could you open the window?

6. The オススメは Could you 〜 please?

上のリストで5つの表現を挙げましたが、実際の会話では使い分けで迷う時間はないので、僕がオススメしているのは Could you 〜? に pleaseをつけた Could you 〜 please?(または Could you please 〜?)です。

これは同僚や取引先、店員などに対して安心して使えますし、友人や家族同士でも丁寧さを要する場面では普通に使われます。

という訳で、今回の記事の一番のポイントを一言でまとめると、、、

何かをお願いするときはCould you 〜 please? を使おう!

ということです。

日本人の英語はよく「失礼」「ぶしつけ」と言われてしまいますが、この1点に注意するだけでも、相手の印象はだいぶ変わるはずです。



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山田暢彦(Nobby)
アメリカ生まれ、アメリカ育ちの日英バイリンガル。日本で出版した著書は累計50万部超え、ビデオ教材の視聴者は20万人以上。和英辞典の例文執筆も手がけた。自らの生育歴を活かし、日本の英語教育に人生を捧げる決意を持っている。