先日、高校の入試問題を読んでいたら、本文中で try to〜と try 〜ing が間違って使われていました。
受験生の人生がかかっているテストで、(学生には重箱の隅を突くような細かい知識を求める割には)テスト側は初歩的なミスをしている….
うーん、ちょっとマズいんじゃないかと思いましたが。
それはさておき、try to〜と try 〜ing は、実際にとても多くの日本人が間違えますね。それだけトリッキーだということだと思います。
今回は、その使い分けのポイントを見てみましょう。
1. まずは例文を確認しよう
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1. I tried to get up early.
2. I tried getting up early.
※get up early: 早起きする
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いかがでしょうか?
どちらも「私は早起きしようとした」と取れそうですね。でも、実際の意味は、、、、
1.の try to〜 の文は、「早起きしようとした」(→だけど、結果的にはできなかった)
2.の try 〜ing の文は、「(試しに)早起きしてみた」(→実際に早起きした)
あれ…?全然違うぞ?!
2. tried to 〜は「最終的にできなかった」
try to 〜の文は、やってみたけど実際には成功しなかったという点がポイントです。
to〜と〜ingは、どちらも「〜すること」と名詞を作る働きがありますね。ですが、全く同じ使い方をする訳ではありません。
代表的な違いとして、to 〜は「未来志向」とよく言われます。
つまり、tried to get up earlyは、get up earlyという未来に向けてtryしてみたということです。(→「だけどできなかった」をほのめかしている)
3. tried 〜ingは「実際にやってみた」
一方で、〜ingはすでにやっていることや、実際にやったことを表すときに使います。
ですので、tried getting up earlyは、実際にget up earlyということをtryしてみたということです。
try to 〜とtry 〜ing、一見どちらも「〜しようとする」という和訳で処理できそうですが、こうして見ると、使い方は全然違うのがわかりますね。
try to 〜は「〜しようとする」(→結果的にはできない)
try 〜ingは「試しに〜してみる」(→実際にやる)
4. このミスに注意
僕が見た入試問題では、try 〜ing とするべきところを、try to〜としていました。つまり、実際にはやってみたはずなのに、try to 〜で「できなかった」ことになってしまっていました。
僕の経験だと、日本人はこのパターンのミスが多いですね。(あー、やっぱり入試作成者もここが苦手なんだなぁ、と思いました)
try to 〜の方が、きっと try 〜ingよりも何となく言いやすい(馴染みがある)のですね。
5. 追加例文で違いを実感しよう
そこで、最後に try to 〜 と try 〜ing の例文をあといくつか比較して、どれだけ違うかをさらに実感してみましょう。違いがはっきりとわかれば、使い分けの際にミスも減るはずです。
繰り返しになりますが、
try to 〜は「〜しようとする」(→結果的にはできない)try 〜ingは「試しに〜してみる」(→実際にやる)
この違いがポイントです。
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・We tried to climb the mountain. その山を登ろうとした。(→だけど、山頂まで行けなかった)
・We tried climbing the mountain. その山を試しに登ってみた。(→実際に山頂まで行った)
・I’ll try to wake up early tomorrow. 明日は頑張って早起きしてみるよ。(→だけど、できないかもしれない)
・I’ll try waking up early tomorrow. 明日は早起きというものをトライしてみるよ。(→実際に早く起きる気満々)
いかがでしょうか?try to〜 とtry 〜ing の違いは、以前より明確になりましたか?
今後も文章の中で見かけたり、自分で使ったりする際には、その違いをしっかり意識するようにしましょうね!
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