第155話の “Put it away.”(それを片付けなさい、しまいなさい)
というフレーズに関連する質問です。
【質問】
「(雪が積もってきたので)除雪をしました」は、I cleaned a lot of snow. あるいは、第155話の putを使い、I put the snow away.で通じますか?
結論から言うと、
I cleaned a lot of snow. や I put the snow away.では通じません。
以下で、詳しい解説を対談音声で聞けます。
また、リンクをクリックするとダウンロードもできます。
==
なお、文字で読みたい方は、以下にてメインポイントをまとめましたので、ご覧ください。
ところどころ補足もしています。
1. 雪について “clean” や “put 〜 away” は普通使わない
話の文脈から、言わんとしてることを相手は汲み取ってくれるかもしれませんが、使い方としては不正確です。
以下にてポイントを確認しましょう。
2. “put 〜 away” は「(元の場所に)しまう」
put 〜 awayは、文字通りには「自分から離れた場所に置く」ですが、”離れた場所” というのは慣用的に「もとの場所、決まった置き場」を指します。
だから、たとえば
“Put your toys away.”
と言った場合、おもちゃを適当に離れた場所に置くのではなく、部屋でいつもしまっている “おもちゃ箱” や、外出している場合は “カバン” などにしまいなさい、ということです。
では、上記を踏まえて、
I put the snow away.
を見てみると、どうでしょう?
どんな意味になりますか?
「雪をもとの場所にしまいなさい」
になりますね。
普通、雪はどこか決まった場所に「しまう」ようなものではありませんので、I put the snow away.は普通言いません。
3. “clean” は「洗う」という意味
また、I cleaned the snow.も、「除雪をした」という意味にはならず、「汚れてしまった雪を水などで洗った」という風に解釈されてしまいます。
(「雪を洗う」という状況は普通あまりないので、相手はちょっと混乱します)
cleanは、「そのものを洗う、汚れを取る」という意味で、I have to clean my shirt.(シャツを洗わなきゃ)のように使いますね。
また、「部屋を片付ける」というときにもclean を使って I cleaned my room.のように言いますが、これは「ちらかった空間を整える、きれいにする」というイメージです。
4. 代わりに “clear up” を使いましょう
今回の状況では、clear upという動詞が使えます。
「邪魔になっているものをどける」というような意味です。
たとえば、
テーブルの上にある書類をどけてほしいときは、
Can you clear up those documents?
と言います。
clear upは、
必ずしももとの場所にしまう、とは限りません。単に、「邪魔になっているものをどける」という感じです。
今回の除雪の場面だったら、
I cleared up the snow.
と言うことで、
「邪魔になっていた雪をどけた」→「除雪をした」
ということになります。
別の例で、
詰まった排水管の修理をお願いしたい場合は、
Can you clear up the pipe?
のように言えます。
5. “shovel” も覚えておきたい
なお、「雪かきをする」は
shovel という動詞で表すこともできます。
例えば、「家の前を雪かきした」は
I shoveled the snow in front of my house.
と言います。
6. まとめ
いかがでしょうか?
clean / put 〜 away / clear up / shovel
それぞれの使い方がわかりましたでしょうか?
なお、音声では、ここで取り上げていない細かいニュアンスについても触れていますので、ぜひ聞いてみてください。ケニー先生との対談形式なので、聞きやすいと思います。また、ぼく一人では思いつかないような疑問を、ケニー先生がいつも鋭い質問で引き出してくださいます。
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