日本人の間違い英語:「ネバーギブアップ」はNever give up! ではない

僕はかれこれ20年近く日本に住んでいますが、その間、「日本人の間違い英語」を色々と耳にしてきました。

学校で間違った英語が教えられている、という場合も珍しくありませんが、別の要因として、日本語で定着している「和製英語」を「そのまま英語で言っている」場合もよくあります。

こういう日本語・英語のズレから生じるミスは、ある意味、仕方がないものです(教えてもらわないとわからないですから)。ですので、そのズレをむしろ楽しみながら一つずつ潰していくという気持ちが大切と言えます。

という訳で、今日取り上げたい間違い英語。それは、「ネバーギブアップ」Never give up!  です。

このフレーズについて、Super Fast English! を一緒に制作しているケニー先生と対談音声を録りましたので、ぜひ聞いてみてください。

あるお寿司屋さんの大将が、お腹がいっぱいの外国人のお客さんに対して「あきらめないで!(頑張って食べて!)」のつもりで Never give up! と伝えたところ爆笑された、というエピソードを紹介しています。

どうして爆笑されるのか??

音声対談でチェックしましょう!

なお、文字で読みたい方は、以下にてメインポイントをまとめましたので、ご覧ください。

ところどころ補足もしています。

1. 日本語の “ネバーギブアップ” は「あきらめないで」の意味

ネバーギブアップは

「あきらめないで!」「がんばって!」

の意味で使うものですね。

たとえば、スポーツの試合で、ボロ負けしていて諦めかけている人に「ネバーギブアップ!」と声をかければ、「最後までおきらめないで!」「まだわからないよ!」といった意味の励ましの言葉になりますね。

猛勉強している受験生や、大型プロジェクトに取り組んでいるビジネスパーソンが、挫折して心が折れそうになったときにも、「絶対にあきらないぞ!」という意味合いで、自分を奮い立たせるときに「ネバーギブアップ」と言うこともあるかもしれません。

2.「あきらめないで」は英語では Don’t give up!

上記のようなシチュエーションで言う「あきらめないで」は、英語では

Don’t give up!

と言います。

Don’t 〜.(否定の命令文)は「〜しないで、〜しちゃダメ」という意味で、よく「禁止」や「注意」を表すときに使います。たとえば、

Don’t touch it.「それ触っちゃダメ」

Don’t use your phone here.「ここでは電話を使わないでください」

Don’t be late.「遅刻しないでね」

ただ、Don’t 〜.は実は相手を「励ます」ときにも使います。今回のDon’t give up.も「あきらめないで!」と励ましているわけですね。他の例では、

Don’t worry.「心配しないで」

Don’t be shy.「恥ずかしがらないで」

Don’t be afraid.「怖がらないで」

などもよく会話で言います。

3. never は思ってるよりも意味が強い

さて、never は don’tと同じ “否定” を表す言葉ですが、Never give up.では何がどうヘンなのか?

まず知っておいてほしいのは、neverは「非常に強い否定」を表すということです。

neverを使うと、単に「〜ない」(否定)というだけではなく、

一度も〜ない」「(これまでも、これからも)絶対に〜ない」

という意味合いになります。こんな風に使います。

<別れのシーンで>

I will never forget you.「あなたのことは決して忘れないよ」

<反省を表して>

I’m sorry. I will never do it again.「ごめんなさい。もう二度としません」

<誤解されて>

What? I never said that!「何だって?そんなこと一度も言ってないよ!」

neverの強さが感じられるでしょうか?

「一度も〜ない」「(これまでも、これからも)絶対に〜ない」

これがneverなんです。

4. Never give up. は「(人生全般の指針として)何があってもあきらめるな」

このneverの強さを踏まえて、Never give up! の意味を考えてみると、、、

単に目先のスポーツの試合や仕事について「あきらめないで」というよりは、

より壮大なスケールで

「人生は、何があっても、決してあきらめちゃいかん!」

「これまでも、これからも、絶対にあきらめるな!」

と言っている感じがします。

親が子供に、あるいは師匠がお弟子さんに人生そのものの生き方を指導するイメージですかね。なかなかヘビーですよね。

そういう意味で、Never give up. は、Don’t give up.ほど気軽に使える励ましの言葉ではないのです。言われた相手はそれなりのプレッシャーを感じるメッセージですので、言う方も、それなりの覚悟が必要です。

5. まとめ

そういう訳で、音声内のお寿司屋さんのエピソードにもあるように、

「最後まで頑張って食べきって」のつもりで、大将が外国人のお客さんにNever give up!と言うといつも爆笑されるのは、

「人生あきらめるな!」と突然壮大すぎるメッセージを言われてびっくりしているから

なのでした!^^

なお、音声では、ここで取り上げていない細かいニュアンスについても触れていますので、よかったら聞いてみてくださいね。


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山田暢彦(Nobby)
アメリカ生まれ、アメリカ育ちの日英バイリンガル。日本で出版した著書は累計50万部超え、ビデオ教材の視聴者は20万人以上。和英辞典の例文執筆も手がけた。自らの生育歴を活かし、日本の英語教育に人生を捧げる決意を持っている。